『ザリガニの鳴くところ』【G】(2022年)のリビング・セーフティレベルは、2★★☆☆☆です。 | |
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リビング・セーフティレベル | 2★★☆☆☆:大人向けの作品。激しい暴力シーンやラブシーンあり。 ◆レベル2★★☆☆☆作品の概要◆ |
描写のタイプ別チェック | 性的描写・裸の描写:中度 暴力・グロ描写:中度 ホラー・ハラハラドキドキ・緊迫感:中度 |
『ザリガニの鳴くところ』【G】(2022年)は、気まずいラブシーンや、子供・女性への暴力描写が含まれる作品です。
ラブシーンそのものは、そこまで過激なわけではないんですが、男女のキスシーンやベッドシーンにフォーカスし、ゆっくりと時間をかけた描写になっているため、子供と一緒に観るにはかなり気まずいです。
暴力描写も、アクション映画のような血が吹き飛ぶ系の過激な描写があるわけではありません。
しかし、暴力の相手が子供や女性だったり、いじめのようなシーンもあったり、リアルで身近に感じてしまうような内容で、アクション映画の過激な暴力描写よりも残酷に感じます。
そもそも、ストーリーがゆっくりと展開していく作品なので、なかなか小学生以下の子供は集中して観れないかもしれませんが...
大人だけで鑑賞する場合も、近くに子供が居るような空間では気まずい空気が流れてしまう可能性がありますので、ご注意ください。
できれば、子供が寝て仕事も家事も全部済ませたあとで、1人でじっくりと鑑賞して欲しい作品です。
- 実写映画に慣れている
- ミステリー映画が大好き
- 自然や生き物の綺麗な描写が好き
- ゆっくりとしたテンポの映画が好き
- 実写映画に慣れていない
- 性的な表現に敏感
- 女性・子供への暴力描写は見せたくない
『ザリガニの鳴くところ』【G】(2022年)ってどんな映画?サクっと解説
(C) 2022 Columbia Pictures Industries, Inc. and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.
『ザリガニの鳴くところ』【G】(2022年)作品情報(監督&キャスト)
タイトル:『ザリガニの鳴くところ/Where the Crawdads Sing』
公開:2022年
ジャンル:ミステリー、ドラマ、スリラー
映倫区分:G
監督:オリヴィア・ニューマン
キャスト: デイジー・エドガー=ジョーンズ、テイラー・ジョン・スミス、ハリス・ディキンソン
あらすじ
1969年、ノースカロライナ州の湿地帯で、裕福な家庭で育ち将来を期待されていた青年の変死体が発見された。容疑をかけられたのは、‟ザリガニが鳴く”と言われる湿地帯でたったひとり育った、無垢な少女カイア。彼女は6歳の時に両親に見捨てられ、学校にも通わず、花、草木、魚、鳥など、湿地の自然から生きる術を学び、ひとりで生き抜いてきた。そんな彼女の世界に迷い込んだ、心優しきひとりの青年。彼との出会いをきっかけに、すべての歯車が狂い始める…。
『ザリガニの鳴くところ』【G】(2022年)は家族でリビング鑑賞できる?
ここから先は、作品内の具体的な描写に触れています。
できるだけストーリーの本筋には触れないようにリビングセーフティレベルをチェックしていますが、ついうっかりネタバレしてしまっている可能性がありますので、ご注意ください。
映倫の年齢制限区分:G
映倫による年齢制限区分では、子供を含めたすべての年齢の人が観覧OKということになっています。
ただ、本作品は、下の説明の中の“より大人向けの作品”に該当する作品かと思われます。
G(General Audience/すべての観客):年齢にかかわらず誰でもで観覧できる
この区分の映画の主題又は題材とその取り扱い方は、小学生以下の年少者が観覧しても動揺やショックを受けることがないように慎重に抑制されている。簡潔な性・暴力・麻薬や犯罪などの描写が多少含まれるが、ストーリー展開上で必要な描写に限られ、全体的には穏やかな作品である。G 区分の作品には、より大人向けの作品もある。一方、幼児、小学生が観覧の主体となる作品では、より慎重な描写、表現がなされている。
『ザリガニが鳴くところ』【G】(2022年)のリビング・セーフティレベルをチェック!
子供に不適切なシーンや保護者の助言が必要なシーンがないか、項目別に4段階でチェックし評価・解説しています。
ご自宅のリビングで鑑賞可能かどうか、判断する際の参考にしてください。
軽度:軽度の描写あり(やや過激・やや刺激が強い)
中度:中程度の描写あり(過激・刺激が強い)
重度:重度の描写あり(極めて過激・きわめて刺激が強い)
性的描写・裸の描写:中度
気まずくなるようなラブシーンが含まれます。
ベッドシーンが複数回あり、男女ともに服を脱ぐシーンも何度もあります。
女性の胸やお尻など、大事な部分は見えないように工夫をされているものの、やはり気まずいシーンには違いないかと...
男女の感情の高ぶりとともに、そのままの流れで服を脱ぎ...といった幸せなベッドシーンだけではなく、レイプのような場面もあり、小学生以下の子供にはなかなか理解できないような内容ではないでしょうか。
性的描写の程度としては、そこまで刺激が強いものではないんですが、ゆっくりと時間をかけて表現されているような描写が多いため、子供と一緒に観るのはかなり気まずい作品かもしれません。
暴力・グロ描写:中度
女性、子供への暴力描写が含まれます。
アクション映画のような、銃や爆発物、ナイフなどを使った過激な暴力描写があるわけではありません。
しかし、父親が子供を殴るシーン、男性が女性を殴るシーンなど、“弱い立場”にある人物への暴力描写があり、アクション映画よりも残酷に感じます。
その他、男性同士の殴り合いのシーンや死体の描写が含まれます。
ホラー・ハラハラドキドキ緊迫感:中度
上にも書いた、“レイプ”や“子供・女性への暴力”のシーンでは、強い緊迫感と不安を感じます。
主人公カイアは、6歳の頃に両親と兄弟から見捨てられ、学校にも行かずに1人で生き抜いてきたという女性。
そんな彼女が、殺人容疑で逮捕されてしまうところからストーリーがはじまります。
彼女が町の人から蔑まれるような場面では、心がかき乱されるような気持ちになりますし、
「本当に彼女が人を殺したのか?」「他に真犯人がいるのか?」「それともただの事故なのか??」
事件の真相がわかるまでずっと、ドキドキしたり、ハラハラしたり、ゆっくりと展開していくストーリーなのに、心のどこかで不安を感じてしまうような作品です。
まとめ:『ザリガニの鳴くところ』【G】(2022年)はリビング・セーフティレベル2★★☆☆☆
(C) 2022 Columbia Pictures Industries, Inc. and TSG Entertainment II LLC. All Rights Reserved.
2★★☆☆☆:大人向けの作品。激しい暴力シーンやラブシーンあり。
◆レベル2★★☆☆☆作品の概要◆
小学生以下の子供が観ることを想定していないと思われる作品で、露骨な性的描写または出血・暴力描写が含まれます。
実写映画に慣れていないお子さんや、小学校低学年以下の小さなお子さんの鑑賞は、おすすめしません。高学年以上のお子さんでも、鑑賞前に詳細をチェックされることを強くおすすめします。
例:『イコライザー』シリーズ、『ジョン・ウィック』シリーズなど
『ザリガニの鳴くところ』【G】(2022年)は、子供や女性への暴力描写、気まずいラブシーンが含まれる作品です。
男女の感情の動きや高ぶりがとても丁寧に表現されていて、それゆえにラブシーンもゆっくりと時間をかけた描写になっています。
ラブシーンの頻度も多く、レイプの場面もあるため注意が必要です。
キスシーンも、2人の気持ちの強さや緊張が伝わるような情熱的なものもあり、子供と一緒にみるのはなかなか気まずいんじゃないかと...
ラブシーンだけでなく、映画そのものがゆっくりとしたテンポで展開していくため、小学生以下の子供には少しむずかしく集中できないかもしれません。
大人だけでゆっくり観た方が楽しめるような作品です。