『ルーム』【G】(2015年)は小学生も観れる?気まずいシーン・暴力グロ描写の有無を解説
(C) Element Pictures/Room Productions Inc/Channel Four Television Corporation 2015/Photo credit: Jon Furniss

本記事は、PRを含んでいます。

『ルーム』【G】(2015年)のリビング・セーフティレベルは、3★★★☆☆です。
リビング・セーフティレベル ★★★☆☆:ラブシーンや暴力シーンはあるが、激しい表現ではなくストーリーに沿った適度なもの。

◆レベル3★★★☆☆作品の概要◆
刺激の強い暴力描写または性的描写が含まれている可能性があり、映画に慣れていない子が見ると、刺激が強すぎることがあるかもしれません。映画鑑賞経験が豊富なお子さんであれば、大きな問題なく楽しめる作品です。
ご家庭の方針やお子さんの成熟度によって、リビング鑑賞可否の判断が分かれるのがこのレベルです。
例:『アベンジャーズ』シリーズ、『ハリー・ポッター』シリーズ、など

描写のタイプ別チェック 性的描写・裸の描写:軽度ー中度
暴力・グロ描写:中度
ホラー・ハラハラドキドキ・緊迫感:中度

 

『ルーム』【G】(2015年)は、実際にあった監禁事件を基に書かれた小説『部屋』が原作のドラマ映画

女性の監禁事件を基にしているという性質上、常に強い緊迫感の中でストーリーが展開していきます。

子供に見せたくないような過激で気まずい性的描写や暴力描写は含まれないものの、作品全体が強い不安を感じる内容になっており、小さいお子さんにはあまり向かない作品かもしれません。

小学校高学年以上のお子さんが鑑賞する場合でも、保護者の助言を必要とするような作品です。

詳くは、下の解説をご確認ください。

こんな子におすすめ!
  • 実写映画に慣れている
  • グロ・出血描写にも抵抗がない
こんな子&ご家庭は気を付けて!
  • 実写映画に慣れていない
  • 性的な表現に敏感
  • 暗い雰囲気の映画が苦手
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『ルーム』【G】(2015年)ってどんな映画?サクっと解説

『ルーム』【G】(2015年)作品情報(監督&キャスト)

タイトル:『ルーム/Room』
公開:2015年
ジャンル:ドラマ
映倫区分:G(=年齢にかかわらず誰でも観覧できる)

監督:レニー・エイブラハムソン
キャスト:ブリー・ラーソン、ジェイコブ・トレンブレイ、ジョアン・アレン

あらすじ

 小さな[部屋]で暮らす、ママと5歳のジャック。ストレッチをして、TVを見て、ケーキを焼いて、仲睦まじい親子の楽しい時間が過ぎていく。ところが二人の姿を追う観客は、ある違和感に戸惑いを覚えはじめる。
「まさか・・!この部屋の中だけで?!」
閉じ込められてから7年が経ったある日、ママは奪われた人生を取り戻し、[部屋]から1歩も出たことがない息子に本当の世界を見せるために、逃げ出すことを決意する。
息もできないサスペンスフルな脱出劇、母の愛だけを武器にまだ見ぬ外界へと飛び出したジャックの勇気に、思わず溢れる嗚咽―。
だが、物語は、ここから始まると言っても過言ではない。予測できる顛末は、すべて見事に裏切られる。
[部屋]を出てからのさらにその先に、この映画の類まれなる真価と輝きが待ち受けているのだ。

映画『ルーム ROOM』公式サイト

『ルーム』【G】(2015年)は家族でリビング鑑賞できる?

ネタバレ注意!
ここから先は、作品内の具体的な描写に触れています。
できるだけストーリーの本筋には触れないようにリビングセーフティレベルをチェックしていますが、ついうっかりネタバレしてしまっている可能性がありますので、ご注意ください。

映倫の年齢制限区分:G

映倫による年齢制限区分では、子供を含めたすべての年齢の人が観覧OKということになっています。

ただ、本作品は、下の説明の中の“より大人向けの作品”に該当する作品かと思われます。

G(General Audience/すべての観客):年齢にかかわらず誰でもで観覧できる

この区分の映画の主題又は題材とその取り扱い方は、小学生以下の年少者が観覧しても動揺やショックを受けることがないように慎重に抑制されている。簡潔な性・暴力・麻薬や犯罪などの描写が多少含まれるが、ストーリー展開上で必要な描写に限られ、全体的には穏やかな作品である。G 区分の作品には、より大人向けの作品もある。一方、幼児、小学生が観覧の主体となる作品では、より慎重な描写、表現がなされている。

『ルーム』【G】(2015年)のリビング・セーフティレベルをチェック!

子供に不適切なシーンや保護者の助言が必要なシーンがないか、項目別に4段階でチェックし評価・解説しています。

ご自宅のリビングで鑑賞可能かどうか、判断する際の参考にしてください。

4段階評価の内容
なし:注意が必要な描写なし
軽度:軽度の描写あり(やや過激・やや刺激が強い)
中度:中程度の描写あり(過激・刺激が強い)
重度:重度の描写あり(極めて過激・きわめて刺激が強い)

性的描写・裸の描写:軽度ー中度

気まずい&過激な性的描写そのものは含まれませんしかし、性行為を想像するような演出が含まれます。

性行為の描写

数年間にわたって女性を監禁しているということから想像できるように、性的暴行を加えられているであろうシーンが何度か出てきます。

男性がズボンを脱ぎ下着姿になるシーンがあり、その後男女はフレームアウトするため、性行為の最中の描写はありません。

しかしその間、部屋の別の部分が映されていて、大人であればカメラに映っていないところで何が起きているのか想像できるような場面です。

そして、その状況をクローゼットの中から子供がこっそり見ています。男性の声も、小さく漏れ聞こえてきます。

それだけで、重く苦しい気持ちになるような状況がおわかりいただけるんじゃないでしょうか。

下着姿の描写

一緒に監禁されている5歳の男の子は、多くの時間をブリーフ姿で過ごしています。

特に性的な描写ではありませんが、子供が鑑賞する場合は気になってしまうかもしれません。

また、監禁されている女性はブラを着けずにタンクトップを着ているため、胸の形がなんとなくわかるシーンがあります。

こちらも、性的な描写ではありません。

暴力・グロ描写:軽度

過激な暴力シーンや描写はほとんど出てきません。

しかし、“数年にわたって小さな部屋に監禁されている”という状況がすでに暴力的で残酷。

過激な描写そのものはほとんど出てこないので、この映画の状況をどう捉えるかはお子さんの理解度や想像力次第になるんじゃないかと思います。

家族でリビング鑑賞をする際は、適切な助言をしつつ一緒に鑑賞されることをおすすめします。

暴力的な描写として、男性が女性に馬乗りになり、首を絞めているような描写があります。

暗いのではっきり見えない&数秒の短いシーンですが、首を絞めながら攻撃的な暴言を吐くなど本作品の中で1番暴力的な場面です。

その他、指を口に突っ込んで嘔吐するシーン、吐しゃ物が映るシーン、人が白目をむいて倒れている描写があります。

苦手なお子さんはご注意ください。

ホラー・ハラハラドキドキ緊迫感:中度

数年にわたり、監禁されている女性とその子供の話で、強い緊迫感のある作品です。

特に、監禁されている部屋から逃げ出す場面では、見つかってしまうんじゃないかとハラハラドキドキが止まりません。

監禁中に何かされるわけではありませんが、部屋から出られないという状況から強い不安を感じます。

まとめ:『ルーム』【G】(2015年)はリビング・セーフティレベル3★★★☆☆

『ルーム』【G】(2015年)リビング・セーフティレベルは、3★★★☆☆です。

★★★☆☆:ラブシーンや暴力シーンはあるが、激しい表現ではなくストーリーに沿った適度なもの。

◆レベル3★★★☆☆作品の概要◆
刺激の強い暴力描写または性的描写が含まれている可能性があり、映画に慣れていない子が見ると、刺激が強すぎることがあるかもしれません。映画鑑賞経験が豊富なお子さんであれば、大きな問題なく楽しめる作品です。
ご家庭の方針やお子さんの成熟度によって、リビング鑑賞可否の判断が分かれるのがこのレベルです。
例:『アベンジャーズ』シリーズ、『ハリー・ポッター』シリーズ、など

『ルーム』【G】(2015年)は、数年以上にわたり、女性と子供を監禁するという残酷で緊迫感の強い作品

その悲惨な状況から脱出し、外の世界で親子2人どう生きていくかもがき苦しむ様子や、閉ざされた世界でたった2人で生きてきた親子の絆が描かれています。

気まずい性的描写や過激な暴力描写そのものは出てきませんが、性的暴行を想像させる演出や、長年にわたって親子を監禁しているという残酷な状況から強い不安を感じる作品です。

小学生が観れないような過激な描写は含まれていないものの、この作品をしっかりと理解して鑑賞できるかどうかは、お子さんの成熟度によって違うんじゃないかと思います。

母親役のブリー・ラーソンは、本作品でアカデミー主演女優賞を受賞するほど、演技を評価された作品です。

気になる方は、お子さんの性格や成熟度を考慮した上で、ご家族で鑑賞してみてください。

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